グレープフルーツが文献に最初に登場するのは、1750年にイギリス人の学者グリフィス・ヒューズが発表した「バルバドスの自然史(The Natural History of Barbados)」という本の中です。名前の由来はグレープフルーツがブドウの房のようになる様からだと言われています。発見当初のグレープフルーツは神話に登場する果実になぞらえて、禁断の果実と呼ばれていました。専門家の間では当初、グレープフルーツは文旦の変種であると考えられていましたが、1837年にようやくスコットランドの植物学者、ジェームズ・マクフェイデンの「ジャマイカの植物(Flora of Jamaica)」の中で文旦と分けられ、Citrus paradisi(楽園の柑橘)という学名が与えられました。1948年頃には、グレープフルーツは文旦の変種ではなく、文旦とオレンジの交配種であるということが広く知られるようになり、今日に至ります。