グレープフルーツと医薬品

グレープフルーツと医薬品

掲載情報更新日:2023年5月9日

目次

はじめに

こんにちは。

皆さんは、
グレープフルーツと医薬品は、なぜ飲みあわせが悪いと言われるのか…?
体調を悪化させることなく、グレープフルーツを飲食することはできないのか…?
薬の服用について悩んだとき実際にどうすれば良いのか…?
などと考えたことはありませんか。
また、注意すれば食べても大丈夫なのに、君子危うきに近寄らずと健康被害の可能性を恐れ食べずに我慢することもあるのではないでしょうか。

グレープフルーツと薬は、ときには飲み合わせが悪く健康に悪影響が出る(これを「医薬品の相互作用」といいます)と聞いていても、その原因や理由を理解していなければ、相互作用の影響を過度に恐れたり、逆に過小評価して悪影響を受けたりすることにつながります。
正しい知識を得られれば、安全性に配慮しながら柔軟に対応する…、つまり、健康被害のリスクを抑えながら日常生活で食べたいものを食べるという選択ができるわけです。

【イラスト】薬を前にグレープフルーツを食べずに我慢している患者

ここでは、グレープフルーツと医薬品の相互作用について、学問的知見も交え少し詳しくお話しします。
専門的な用語も出て難しく感じるかもしれませんが、皆さんの参考になるよう、グレープフルーツと飲み薬(服用処方薬)に関わる問題の様々を、ご一緒に見ていきたいと思います。

【イラスト】資料(医薬品相互作用)を持って話しかける薬剤師

[※ご注意]グレープフルーツと医薬品が起こし得る「相互作用による健康への影響」は、年齢や体質・体調など患者一人一人で異なります。自身で判断せずに診察や服薬指導の際に医師や薬剤師に確認して下さい。

■参考文献

  • 杉山正康(著, 編集). 新版 薬の相互作用としくみ. 日経BP, 2022;第2版, 820p.
  • 森本雍憲(監訳). 医薬品-食品相互作用ハンドブック. 丸善出版, 2011;第2版, 584p.
  • 堀美智子(監修, 編集). 医薬品・食品相互作用ハンドブック. じほう, 2006, 309p.
  • 「健康食品」の安全性・有効性情報. “グレープフルーツと薬物の相互作用について (Ver.20090129)”. 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所.(参照2022-10-01).
  • 一般社団法人日本医療薬学会 お知らせ. “「医療現場における薬物相互作用へのかかわり方ガイド」の公表”. 一般社団法人日本医療薬学会 医療薬学学術第一小委員会.(参照2022-10-01).
  • ※コンテンツは、医師・薬剤師による監修を経て公開されています。
  • ※コンテンツに記載されている医薬品は、一般に「経口投与(口から飲む)の処方薬」を指します。